2025年12月
グアテマラ ツゥトヒル・マヤ教員養成奨学金贈呈
《グアテマラ ツゥトヒル・マヤ教員養成奨学金》贈呈
2025年11月15日
奉仕プログラム委員会
貧困が続く中米グアテマラ共和国のマヤ系先住民への教育支援として、教員を目指す女子学生に贈られる奨学金です。来年度から国立学校の小学校教員養成課程に進学を希望しているJuana de León Petzey(フアナ・デ・レオン・ペツェイ)さん15歳に決定しました。認定証、奨学金は11月末からグアテマラを訪問される精神科医の宮西照夫・和歌山大学名誉教授に託しました。 宮西名誉教授は「現地の初等教育を充実させるには教員を増やすことが大切、SI和歌山の皆さんに応援していただけるのが大変ありがたい」と感謝をのべられた。

宮西教授は長年にわたり、多くの内戦(1960?1996年)被害者や孤児たちの支援を続けられています。私たちクラブは教授のグアテマラへの活動を知り、2002年認証30周年に記念事業として、内戦未亡人の自立支援センターや小学校の設置、その後も就学支援・ツゥトヒルマヤ育英基金等10年に渡る支援活動に取り組みました。 昨年11月、旧知のグアテマラ・アティトラン市元市長で弁護士のマヌエル・レアンダ氏が和歌山市を再訪、今も続く貧困の解決のためには教育への支援が必要だと訴えた。マヌエル氏の思いを受け、グアテマラより仕入れた民芸品をバザーで販売、たくさんの来場者に買っていただく事で、現地の願いに繋がる支援活動となりました。宮西教授には卓話「グアテマラの現状について」としてお話いただき、教育支援についてのご意見をもとにクラブで協議、新たな奨学金制度《グアテマラ ツゥトヒル・マヤ教員養成奨学金》創設となりました。

会長=現地(マヤ系先住民地域)では貧困により十分な教育を受けられず、公用語であるスペイン語の読み書きができない子どもたちが多くいます。スペイン語能力は経済的自立に不可欠であるため、奨学金を受給した女子学生が教員となり次世代の指導に当たることで、マヤの人々の生活向上につながっていくことを願っています。
新聞掲載

| 2025.12.07 Sunday 11:11 |