企業見学 2021
12月11日(土)会員21名が参加して、和歌山県海南市黒江地区を散策
国際ソロプチミスト和歌山では、海南市内在住の会員も多く在籍しており、他の会員にも もっと海南を知ってもらおうと、奉仕プログラム委員会が中心となり企画されました。
海南市は古くから工芸の町として知られ、中でも黒江地区は漆器の町として有名です。
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もともと、黒江の漆器は室町時代に始まり、江戸時代には藩の保護を受けて一大漆器の町として大きく栄えました。 漆器の繁栄とともに、手狭となった黒江地区は徐々に埋め立てられ、現在の区画を形成。 京風で趣のある「連子格子」の外観を擁する町屋、のこぎりの歯型の町並みなど、独特な漆器町の景観が形成されていきます。 |
狭い小路が、迷路のようにあちらこちらに伸び、 そんな小道をつらつらと進み、中言神社にたどり着きます。 |
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中言神社のご祭神は、もともと名草地方におられた地主神だと言われていて、その土地に根付きしっかり守ってくださる神様です。 中言神社の御由緒によると、「名草彦命」と「名草姫命」は夫婦の神様。 その事から子供の健やかな成長・縁結び・家内安全・陰陽和合のご利益があるそうです。 |
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万葉歌人・柿本人麻呂が「黒牛潟」を詠んだ歌碑 『古に妹と我が見し ぬばたまの 黒牛潟を 見ればさぶしも。』 (かつて愛する人と一緒に眺めたこの黒牛潟を、今は一人で眺めている。なんとさびしいことだろう。) |
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中言神社には「筆塚」がお祀りされています。 紀州漆器がさかんな黒江では、毎年4月1日には「春祭り・筆まつり」が行われ、漆を塗るための筆や刷毛が使えなくなったら、感謝をこめて筆塚に。お参りすると書道など芸事の上達にもつながると言われています。
境内には「黒牛の水」と呼ばれる名水が湧き出しています。 紀の国の名水50選にも選ばれており、茶道や書道などの上達に効果があるとされています。 古い時代、中言神社一帯は「黒牛潟」と呼ばれる干潟となっていて、境内には黒牛を思わせる大岩があったとか。 その黒牛の大岩を穿ったところ水が湧き出したため「黒牛の水」と名付けられたようです。 黒江の名手酒造ではこの水と同じ水脈を使い、純米酒「黒牛」を醸造しています。
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名手酒造の日本酒「黒牛」は万葉集から名づけられていることから店舗には万葉の歌碑が建てられていました 。 |
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まだまだ こんな 趣のあるお店もあります。
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語り部さんのお二人には、今日は本当にお世話になりました。
和歌山に住んでいても分からない海南の歴史や漆器の事、とても勉強になりました。
ありがとうございました。
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| | 2022.01.16 Sunday 22:10 |